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ジン

「まあいい。どちらにしろ、こいつには運がなかったってことだろうよ。

こんな所で死体になるなんてな……」

〇〇

「………っ」

???

「――待って下さい。彼女は僕の客です」

ジン

「バーボン……」

ベルモット

「あら。いつから組織は、こんな可愛らしいお客様とも取引するようになったのかしら?」

バーボン

「組織ではなく、僕個人としてですよ」
「わずかな情報だけで、この場所と時間を特定することが出来るかどうか、彼女とは勝負をしていたんです」
「まさか、一般人でしかない彼女が本当に探し当ててくるとは、僕としても予想外でした」
「しかし、こうなってしまったからには、彼女の希望通り、僕の助手をつとめて貰うことになるんでしょうか?」

ベルモット

「ご希望ってことはつまり、そういうことかしら?」

バーボン

「えぇ。彼女、僕のファンなんだそうですよ」

ベルモット

「ファン……ねぇ」

 

体をクリックした時


「……っ。おい、君は……どこを触っている!」

「……ハァ。分かった。濡れたままだと心配なんだな」

「だったら……」

「これでいいだろ」

「……っ、さすがに、これは……っ。まずいだろ」

「なにが……っ、て……本気で気づいてないのか?」

「いいから、タオルを貸せ!君の触り方は、なんと言うか…………」


「ふぅ……。僕にここまでさせたんだ。この後のこと……覚悟はできているんだろうな?」

「車の前に、君を洗ってやることになりそうだ」

 

〇〇

「降谷さん……?」

降谷零

「う、ん……?」


かろうじて返事はあるものの、目は開いてない。完全に目覚めているわけではないようだ。


〇〇

「降谷さん……?」


もう一度名前を呼ぶと、捕らえられた方の手に、恋人がするような仕草で指を絡められた。

もしかして、降谷さんの恋人と間違えられているんじゃ……。
降谷さんに特定の女性がいるといった話は聞いたことがないけれど……。


女性の扱いに長けたこの人に、夜を共にするような人がいないとは思えない。


……ズクン。
とうの昔に置いてきたはずの古傷が疼く。


〇〇

「……降谷さん、私が誰だか分かってます?」


降谷零

「ん……○○……」


降谷さんが甘く呟いたのは、確かに私の名前だけど、やっぱり、まだ寝ぼけているんだと思う。

過去を遡っても、こんなに砂糖をたっぷりまぶしたような甘ったるい声で、降谷さんに名前を呼ばれたことなんてない。まるで恋人同士で朝を迎えたみたいで、どうしようもなく恥ずかしい。

〇〇

「降谷さん、起きて下さい――……!」

耐えきれず、少し大きな声で降谷さんを呼ぶと、今度こそ薄く目が開く。


降谷零

「ん……。おはよう」

 

降谷零

「そう難しく考えなくていいんじゃないかな。ただ、曲に合わせて身体を動かしてるだけの人も多いみたいだし」
「僕がエスコートしているのに、君に不様な思いをさせるわけないよね」

「さ……お手をどうぞ。僕のお姫様」


優しく手を差し伸べてくれる降谷さんに導かれるまま、私の手を重ねた。

降谷零

「そう。上手だね。僕がリードするから、君は思うままに踊ったらいい」

「……? なんで、そんなに離れているの。踊りにくいだろう」